2008年6月のご挨拶

東京音大オケ練習の写真
こんにちは。雨の季節になりました。私の通う学校は池袋駅から徒歩13分位なのですが、行きは下り坂なので、小雨の中、突っ切るようにして通ってい ます。車椅子を運転する時は傘が持てないので、雨の日は厳しいのですが、でも、それまで降っていた雨が出かけるときだけちょっと小止みになっていたりする と、少しだけ幸せな気分になったりもします。(逆も。。ありますけどね)
巷に雨が降るごとく・・・先月は個人的にかなり精神的に厳しい月で ありました。個人的な音楽の問題、体調、人間関係、積み重ねてきたものが、もろくも崩れかける残酷な瞬間、いろいろな問題を抱えてかなり苦しい時間もあり ました。でも、そんな時こそ、人の温かみや優しさ、音楽の力、言葉の力を強く感じることができる大切な時間のような気がします。音楽仲間の前向きな思い、 中学校の恩師や旧友との再会で蘇る大切な思い出、初心、ひとつひとつにいとおしさを感じます。

先月、いつもお世話になっているインターネッ トラジオKizznaで、バリアフリーロックバンド「サルサガムテープ」のリーダーのかしわ哲さんがパーソナリティをされる「One Small World 僕たち私たちのLOVE&PEACE」にゲスト出演させていただきました。実は、あまり心に元気のあるときではなかったので最初どこ かトーンが低めだったのですが(申し訳ないっ!)、かしわ哲さんの包容力のある温かい進行の中で、私の音楽への愛情、自分の原点に関して、自分の心の根っ この部分でお話をさせていただいて、自らの人生への推進力というか、大切な信念をあらためてくっきりと思い起こさせていただきました。そして、かしわ哲さ んの力強い、心のこもったエールに力を得ることが出来ました。あらためてかしわ哲さん、その愛情の奥深さに頭が下がる思いがします。
詳細はラジオのページをご覧下さい。

先日は、東京音楽大学に通い始めて、初めてのオーケストラを振る授業がありました。昨年まで私は、1年間、ウィーン国立音楽大学に聴講生として通い続けて、 正規学生の方々のオーケストラ練習を見学していました。もちろん見学の中で、たくさん得るものがありましたが、一方で自分が指揮台に立てない、僕ならこう するのに指揮をさせてもらえない!!という思いが募っていました。今、あらためて日本の音楽大学に通って、ともに音楽を勉強している学生さん達が演奏する オーケストラの前に立てた瞬間のあの幸福感はなんともいえないものがありました。プロを目指す真摯な演奏者の方々との積極的な音楽作り、コミュニケーショ ン。目と目が合ったときの心の会話。素晴らしい音による回答!やはり、指揮ができることはありがたく、幸せだと感じました。

月並みではありますが、今月も頑張っていこうと思います。

P.S.今月は僕がクラリネットで参加している立川管弦楽団のコンサートです。
よろしければぜひお出かけください!