2013年8月のご挨拶

 今年の夏は暑い!喉もと過ぎれば・・とはよくいったもので、夏が来るたびに毎年こんなに暑かったかな・・と思ってしまいます。そして想像以上の関西の夏!もちろん週末帰る東京の夏も暑いのはよくよく知っていますが、関西の夏はさらに暑いんです。天気予報で表示される温度差以上に熱気・湿気を感じます。なかなか上手く表現できないけれど、じんわり身体に効いてくる暑さです。

 関西の夏は、祭りも熱い。日本3大祭りのうちの二つ、祇園祭と天神祭を楽しむことが出来ました。夜の祇園の街に浮かぶ山鉾の提灯、大川の川面に映る舟渡御のかがり火。獅子舞に、街を練り歩くだんじり。うーちましょ・・とはじまる大阪手締め。情緒溢れる日本の夏を味わうことができました。


 もうひとつ、関西はオーケストラだって熱い!と気づきはじめました。引っ越してきた当初は、街中で楽器を持っている人をあまり見かけず、アマオケは盛んではないのか、心配をしていました。何回かアマチュアオーケストラのコンサートを聴きに行って、不安は期待へと変わりました。確かに、東京と大阪の人口差があるように、オーケストラの数には差があります。でもそこは、少数精鋭!みなさんひとりひとり、熱い思い入れをもってオケに臨んでおられるように思いました。アマチュアでも英雄の生涯やストラヴィンスキーに取り組んで立派に演奏されている!その情熱に心動かされました。もちろん、プロオケも熱いです!大阪フィル&大植さんの定期演奏会、大変精度が高く、すみずみまで音楽が歌われていて、ザ シンフォニーホールの豊かな響きと合わせてとても感動的な演奏会でした。広上先生の振る京響のコンサートも今から楽しみです。

 ただひとつ、関西音楽界にぜひ取り入れていただきたいことがあります。それは車椅子席の割引です。学生席ならともかく、車椅子席に割引があるなんておかしいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でもほとんどのホールが車椅子席はS席、もしくはA席(1階席一番後ろ)にしかないんです。ですから車椅子割引がないとどうしても値段が高い席でしか聴くことができない、そういう状況になってしまうわけです。障害のある人にこそ音楽を!ぜひとも関西のオーケストラの皆さん、車椅子席の割引導入、ご検討ください!